田んぼ、畑、雑木林、湿地、草地、小川、池など多様な環境が残る山崎の谷戸には多くの生きものが暮らしています。
このコーナーでは谷戸で見られる昆虫をメインにその魅力を画像と文で紹介し、たくさんの人が彼らに興味を持ち、また山崎の谷戸の素晴らしさを共感してもらえたらと思っています。
ヤツボシハムシほか 「エノキの木の下で~」
「林檎の木の下で 明日また逢いましょう~」これは恋人との逢瀬の歌だが虫屋が木の下で逢うのはその木を食樹とする虫だ。“枝谷戸”入り口にある大きなエノキの下ではエノキを食樹とするヤツボシハムシが多く見られた。通常は背中に八つ […]
クロケシツブチョッキリ 安全安心を求めて
先般紹介したイタヤハマキチョッキリを見た庭園植物園には8本のバラがある。念のためそれらを確認したら、せっせと揺籃を作っている最中の虫がいた。しかもカップルで。害虫扱いされるクロケシツブチョッキリではなく、ヒメクロオトシブ […]
ヒゲブトハナムグリ 見られるのは2週間限定?
このところ谷戸に行くたびに初見の昆虫に出会う。今日はこれまで何回行ったか分からない野外生活体験広場で見つけた甲虫。トナカイのような触角、メタリックな前翅、こんなコガネムシがいたんだ。帰宅して昨年発行され“最高の図鑑”と評 […]
イタヤハマキチョッキリ 無事に育ちますように!
谷戸へは“寺分口”から入るが、いつもはさっと通り過ぎる庭園植物園。今回階段横の小ぶりなカエデで思わぬものを見つけた。イタヤハマキチョッキリが揺籃(卵を育てるゆりかご)を作っていた。名前だが、“イタヤ”は“イタヤカエデ”か […]
ムモンホソアシナガバチ 終活準備?
ムモンホソアシナガバチは葉の裏に営巣するハチで、草刈り中に気付かずに刺されるケースが多い。写真は今年の5月に“ハナモモの木”の近くのマユミの葉で巣作りを始めた女王バチだが、実際谷戸の仲間が8月にこの近くで刺されている。そ […]
セグロアシナガバチ(オス) おーい!みんなおいで!
秋晴れの一日。野外生活体験広場では田んぼ班による脱穀作業が急ピッチで行われていた。シートを持参して憩う人々の姿も。そんな中、桜の木周辺を怪しげに飛ぶアシナガバチの姿。この時期ならでは、雄バチによるコーリングだ。フェロモン […]
コシボソヤンマ&ホソミイトトンボ 新顔です、よろしく!
“腰細”に“細身”、羨ましい人もいるだろう。どちらも以前は山崎の谷戸では見たことのないトンボであったが、ここ2年急に姿を見るようになった。ヤブヤンマのように姿を見なくなったトンボも多い中、嬉しいことである。コシボソヤンマ […]
キバラヘリカメムシ 下から撮るなって!
谷戸のあちこちに生えているマユミ、そして“ししいし”近くに多いツルウメモドキ。どちらもニシキギ科の植物で、その実を好むのがキバラヘリカメムシだ。背中から見たら地味な色だが、腹からのアングルでは一変する。どうしたらこういう […]
オオスズメバチ(働きバチ) 何匹写っているでしょう
クヌギの樹液に集まる働きバチ。その数15匹。9月中旬になると巣も最大限に達し炭水化物源として重要な樹液の場所はオオスズメバチが独占するようになる。新女王や雄バチの誕生に向けて食料集めに忙しいのだろう。手前に草が写っている […]
ネットの中のヤンマたち 救出作戦、谷戸の仲間の心は一つ
毎年8月下旬になると谷戸の“本田”では鳥からお米を守るためにネットを張る。今年のネットが張り終わった翌々日、当番仕事を終えてなにげにのぞいたところ、衝撃の光景が。ネットから出られないギンヤンマたち。よく見るとコシボソヤン […]