田んぼ、畑、雑木林、湿地、草地、小川、池など多様な環境が残る山崎の谷戸には多くの生きものが暮らしています。
このコーナーでは谷戸で見られる昆虫をメインにその魅力を画像と文で紹介し、たくさんの人が彼らに興味を持ち、また山崎の谷戸の素晴らしさを共感してもらえたらと思っています。

会報でも第111号(2022年9月5日発行)から「谷戸の生きもの」を連載しています。

谷戸の生きもの
オオイシアブ   Amazing! Cool! Attractive!新着!!

初夏の頃、見晴らしのきく場所に陣取って獲物となる甲虫が飛ぶのを待ち構えている姿を見ることができる。その“かっこよさ”は谷戸でも屈指。ちなみに名前だが、“大きいイシアブの仲間”の意味で、“大石という名前のアブ”ではないから […]

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谷戸の生きもの
オバボタルほか    “昼行燈”なんて言ったら許さねーぞ新着!!

谷戸のホタルといえば“ゲンちゃん”ことゲンジボタルと“ヘイちゃん”ことヘイケボタルが有名。ホタル観賞の人気スターたちで、時期になると週末には結構な人がやって来る。しかし一方で昼間活動し人々に知られることのないホタルの仲間 […]

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谷戸の生きもの
ハンミョウ    美しさに脱毛・・じゃなくて脱帽!

セミの抜け殻を探して東谷(木道)まで来たときのことだった、・・・ウソ!・・・まさか!!・・・いるはずが!!!・・・ハンミョウとの出会いだった。息子が以前見た(9年前)と言っていたが、その後これだけ足繁く通っても見なかった […]

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谷戸の生きもの
タマムシ    人生が二度あれば・・・

事務局当番を終えて駐輪場へ上がる道の枯死したイヌシデにタマムシの姿。今年は数が多いのか死んだ個体はいくつか見ているが生きているのは初めて。タマムシといえばニレ科のエノキやケヤキというのが一般的だが以前サクラの伐採木でも見 […]

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谷戸の生きもの
ヤツメカミキリ    サクラの“ひこばえ”にて

ケヤキやサクラなどの高木にいる昆虫は身長に自信のある私(😅)でも観察が困難だ。八村塁くらいあればいいけどね。そこで“胴吹き”や“ひこばえ”が絶好のポイントとなる。“ひこばえ”は敢えて漢字にすれば“曾孫生え”で根元から生え […]

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谷戸の生きもの
ヤツボシハムシほか    「エノキの木の下で~」

「林檎の木の下で 明日また逢いましょう~」これは恋人との逢瀬の歌だが虫屋が木の下で逢うのはその木を食樹とする虫だ。“枝谷戸”入り口にある大きなエノキの下ではエノキを食樹とするヤツボシハムシが多く見られた。通常は背中に八つ […]

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谷戸の生きもの
クロケシツブチョッキリ    安全安心を求めて

先般紹介したイタヤハマキチョッキリを見た庭園植物園には8本のバラがある。念のためそれらを確認したら、せっせと揺籃を作っている最中の虫がいた。しかもカップルで。害虫扱いされるクロケシツブチョッキリではなく、ヒメクロオトシブ […]

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谷戸の生きもの
ヒゲブトハナムグリ    見られるのは2週間限定?

このところ谷戸に行くたびに初見の昆虫に出会う。今日はこれまで何回行ったか分からない野外生活体験広場で見つけた甲虫。トナカイのような触角、メタリックな前翅、こんなコガネムシがいたんだ。帰宅して昨年発行され“最高の図鑑”と評 […]

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谷戸の生きもの
イタヤハマキチョッキリ    無事に育ちますように!

谷戸へは“寺分口”から入るが、いつもはさっと通り過ぎる庭園植物園。今回階段横の小ぶりなカエデで思わぬものを見つけた。イタヤハマキチョッキリが揺籃(卵を育てるゆりかご)を作っていた。名前だが、“イタヤ”は“イタヤカエデ”か […]

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谷戸の生きもの
ムモンホソアシナガバチ   終活準備?

ムモンホソアシナガバチは葉の裏に営巣するハチで、草刈り中に気付かずに刺されるケースが多い。写真は今年の5月に“ハナモモの木”の近くのマユミの葉で巣作りを始めた女王バチだが、実際谷戸の仲間が8月にこの近くで刺されている。そ […]

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