ヤマトデオキノコムシ キノコの所にいてくれないと
漢字では「大和出尾茸虫」となる。“デオ(出尾)”は尾端が突出しているところからきている。キノコを食べるので“キノコムシ”というが、キノコの所では見たことがない。写真はカシノナガキクイムシにやられたクヌギの根元を徘徊してい […]
ヒメクロホウジャク/ホシホウジャク ツリフネソウには“ホウジャク”がよく似合う
今、谷戸は湿地のそこかしこがピンクの絨毯に。その正体はツリフネソウとオオミゾソバ。生態系保全班による湿地の乾燥化を防ぐ日ごろの活動(草刈り等)の成果だ。どちらも昆虫たちに人気だが、ツリフネソウといえばヒメクロホウジャクと […]
コカブトムシ 「なんでこんな所に来ちゃったのかしら」
大きさ2㎝ほどと小さいが、トゲトゲしてがっしりした脚はカブトムシに似ている。今回見つけたのはメスだが、オスには小さな角がある。(実は横から見るとメスにもごく小さな角がある)結構見る機会が少ない昆虫で、探して見つかるという […]
ツルボに集まる虫たち 移動制限も入場制限もなしね
日当たりのいい土手で満開のツルボ。この時期の重要な蜜源らしく、ちょっと観察しているだけで十数種の虫たちを見ることができる。まずハラナガツチバチの仲間で“キンケハラナガツチバチ”と“ヒメハラナガツチバチ”が常連。チョウは“ […]
ハラアカヤドリハキリバチ&ルリモンハナバチ 似た者同士
谷戸ではキツネノマゴが満開だが、そこでよく目にするのがこの2種類のハチだ。どちらもこの時期しか見かけない。しかもいずれも他のハチの巣を乗っ取ることが知られている。“ハラアカ”は、オオハキリバチの巣に入り込んでその卵をかみ […]
ギンヤンマ 藻があるだけましか
オスは本田や小段谷戸の田んぼの上をホバリングを交えながら縄張り飛翔している。写真は農家風休憩舎裏の池での産卵シーン。ギンヤンマは通常はオスメス連結態で産卵するがメス単独ということもある。産卵は嬉しいが特定外来生物のオオフ […]
ツチカメムシ どっちだっていい?
離れたところから見ると黒くてつやがあるので甲虫の仲間に見えるが、近づくにつれてゴキブリに見えてくる。しかしよく見るとカメムシの仲間(カメムシ目)だと分かる。“どっちだっていいわ”という声が聞こえてきそうだが、ゴキブリは“ […]
トウキョウヒメハンミョウ 一都三県以外では意外とレア
“トウキョウ”はもちろん“東京”で、主に一都三県を中心に分布している。それ以外では北九州が知られ、時々他所から散発的に発見報告がされるという変わった分布をしている。そのことから外来種という説が有力。東京近郊ではごく普通で […]
ヨツボシケシキスイVSヨツボシオオキスイ 名前は似ているけれど
赤い斑紋がなければクワガタに間違えられそうなヨツボシケシキスイ。実際、クヌギやコナラの樹液が出ている所で見ることが多く、樹液に寄り添って生きているが、“クワガタムシ科”ではなく“ケシキスイ科”に属する。一方ヨツボシオオキ […]
エゴツルクビオトシブミ オスの首が長い訳は?
木の葉を巻いてゆりかご(揺籃:「ようらん」と読む)を作り、中に卵を産みつける“オトシブミ”の一種。切り落とされた揺籃が江戸時代の「落とし文」(相手に拾わせるように通り道にわざと落としておく恋文)を連想させることからついた […]