キクスイカミキリ  見つかっちゃった!

先端が萎れておじぎをしたヨモギ。その下方にはいかにも“私がやりました”感いっぱいの虫が。大きさ1㎝弱のキクスイカミキリの仕業だ。漢字では“菊吸天牛”。ヨモギなどキク科の植物に産卵する。維管束をかみ切って水が上がらなくし、そこに産卵。やがて幼虫は植物の髄を下へ食い進み、最終的には土中の根部で蛹化、羽化し、成虫で冬を越したのち翌春に脱出する。キク農家にとっては大害虫で、“成虫は捕殺”“萎れた(卵・幼虫の入った)茎は焼却”といった物騒な対応がとられている。谷戸は虫にとっても人にとっても安全・安心ね。(たのくろまめお)