今年の5月から6月の気象(2025年7月・会報128号)

アマガエル

 五月晴れの日が少なく、連休が終わると梅雨のような日が多くなりました。6月半ばには早くも梅雨明けのような猛暑の日がありました。本来、早春~初夏は3月~6月上旬まで続くはずですが、今年は4月の1カ月で終わってしまった感じです。6月下旬の時点では、空梅雨による田植え後の水不足と、猛暑による熱中症が心配な状態です。

●5月から6月の谷戸でよくなったこと心配なこと

シュレーゲルアオガエル
ニホンミツバチ

よくなったこと  今年は湿地のオギやアシの生育がよく、長年悩まされたカナムグラやクズは少なめのようです。ようやく湿地らしい景観が戻ってきました。ツルの除去方法や時期を以前と変えるなど、作業の成果が出てきたように感じます。カルガモの食害を防ぐため、ネットで保護したアカガエル類のオタマジャクシが順調に育ちました。餌(煮干しとキャベツなど野菜を煮たもの)を与えたせいか成長が早まり、6月中旬には一斉にカエルに育ちました。5月に産卵するシュレーゲルアオガエルとアマガエルのオタマジャクシが、カルガモの食害で全滅しないか危惧していましたが、何とか育っています。田植え後は、稲株がオタマジャクシをカルガモから守ることにつながっているようです。

モンスズメバチ

心配なこと  ミツバチの巣箱を設置して、在来のニホンミツバチを増やそうという提案がありましたが、ミツバチが谷戸から姿を消しているようです。今年はまだ一度も見ていません。スズメバチやアシナガバチは少ないながらも見かけるのですが、

キアシナガバチ
ホオジロ・オス

ミツバチは激減しているようです。春から引き続き、シオカラトンボ類の減少が顕著です。オタマジャクシの保護でネットをかぶせた田んぼにゲンゴロウの幼虫が見られたので、カルガモの食害が田んぼの生きもの全体に影響しているかもしれません。野鳥にも変化が出ています。春になるとスズメが、ヒナの餌を運ぶため谷戸に出入りしていたものですが、ここ数年、谷戸で姿を見なくなりました。住宅構造の変化で、スズメの巣が減っているのでしょう。

ホオジロは里山を象徴する野鳥ですが、最近は姿を消しました。谷戸の環境は変わらないのに不思議でなりません。