タマアシトビハムシ&オオバコトビハムシ 聞いてほしいこと
草刈り後の野外生活体験広場は他の雑草をしり目にオオバコばかりが勢いを増すが、そのほとんどに食痕(虫が食べた穴)がある。来園者からは「カブトムシはどこにいるか知りませんか」や「クワガタはいますか」などとよく聞かれるが、「この穴は何が食べたのですか」と聞かれたことは一度もない。気になっていたので、人通りの多い所を避けてそっと観察して見つけたのがタマアシトビハムシだ。大きさは3~4㎜程度。谷戸全体の食痕からしたら数えきれないほど生息していると思われるがこれまで出会えたのは数匹。オオバコを食べるハムシにはその名も“オオバコトビハムシ”というハムシが知られているので、なんとか見つけられないかと観察を続けたが、“東谷”から“ししいし”裏まですべてタマアシトビハムシだった。ほぼあきらめていたとき、“疎林広場”でついにオオバコトビハムシを発見した。大きさ2㎜とさらに小さい。タマアシトビハムシの発見から4年が経過していた。この間、世の中の話題は“アベノマスクの随意契約”から“備蓄米の随意契約”へと変化していた。(たのくろまめお)

疎林広場

食痕

タマアシトビハムシ
